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連載「疎開」⑤ 善光寺宿坊に学童疎開した柴原保佳さん

今年は戦後80年です。本会の小林一郎会長は、数年前から調査してきた、長野県内に疎開した文化人を冊子にまとめて発行します。


冊子の発行は7月末ですが、長野市民新聞に、6/28(土)から、「疎開 長野に暮らした著名人」の連載が始まりました。長野市とその近郊への疎開者連載は、7月半ばまで続く予定です。

7/8(火)連載第5回は、「ホトトギス」同人だった柴原保佳さん(1933~2022)です。


東京足立区の国民学校(小学校)の5,6年生は、長野市に学童疎開しました。

柴原さんが疎開した宿舎は、善光寺の宿坊の蓮華院でした。昭和19年(1944)~昭和20年3月まで、集団生活をしました。


『ホトトギス』では写生文が重視され、掲載されましたが、柴原さんはその名手として同誌に、文章を連載していました。学童疎開の思い出も何度も記しています。


小林会長は、「疎開中に一番うれしかったことは、東京から母が面会に来てくれたことでした。」。平成3年に母親を亡くしは柴原さんが、告別式の後の挨拶で、「私は、過去に一度、母親を美しいと思ったことがございます。」「その時の母親の姿が夢に描いていた女神に会えたような気がしたのです。」と紹介しています。


また小林会長は、柴原さんの文章から推測して、「母親と面会したのは、善光寺の本堂東側の、東公園だったのです。」とも書いています。


これまでの連載は以下の通りです。

6/28 (土)第1回は、渡辺美佐子さん。


7/1(火)第2回は、窪田聡(本名・久保田俊夫)さん。


7/3(木)第3回は、俳人・陶芸家の内島北朗(1893~1978)。


7/5(土)第4回は、女優の小百合葉子(1908~1986)。

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