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「虎が雨」 今年は7月15日

善光寺の門前には虎が塚(長野市岩石町)があります。


建久4年(1193)5月28日、曽我十郎祐成(すけなり)と五郎時致(ときむね)の兄弟が、富士の裾野で、親の敵工藤祐経(すけつね)を討ちました。これが「曽我兄弟の仇討ち」です。しかし曽我兄弟も殺されてしまいました。


曽我十郎の愛人だった大磯の遊女・虎は、出家して善光寺へ来て菩提を弔いました。

そして善光寺の南東、武井明神(現在の武井神社)の北側に庵を結びました。

また庵の近くに大きな石を据えて祈りました。

虎が塚と、その説明文(岩石町)
虎が塚と、その説明文(岩石町)

仇討ちがあった1年後、建久5年(1194)5月28日、虎はこの石の前で祈っていました。ちょうど梅雨末期で、雨がしとしとと降っていて、虎と石をぬらしました。


それ以来、毎年旧暦の5月28日には、虎の涙雨が降るようになりました。

この日の雨を「虎が雨」と言います。

今年「虎が雨」が降る日は、新暦で7月15日(土)です。


詳しくは『門前町伝説案内』(小林一郎著)の「石の前で泣いた虎御前」をご覧ください。



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