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親鸞松を詠んだ小林一茶


善光寺の小林一茶 小林一郎著

びんずる尊者の左後ろにある親鸞松の話を書きましたが、小林一茶の句に親鸞松を詠んだものが2つあります。


一茶が善光寺を詠んだ句は約50あり、また善光寺周辺で詠んだ句はその何倍もあります。

敬虔な浄土真宗の門徒であった一茶にとって、その宗祖・親鸞聖人ゆかりの聖地である善光寺は特別な存在であったはずです。


一茶53歳のときの『七番日記』には、以下の句があります。


しんしんとしんらん松の春の雨


(2番目の「しん」は実際にはくの字点)

静かに雨の降る春の日、参詣者も少ない薄暗い本堂で、ひときわ尊い存在である親鸞松の姿が伝わってきます。


そののち、同じく『七番日記』に、


蝶行やしんらん松も知た顔


という句もあります。


今回は小林一郎『善光寺の一茶 200年、句が生き続ける門前町』(光竜堂)によりました。さらに詳しい解説や、一茶の他の句について知りたい方は読んでみてください。


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