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流行神・徳本上人

先日、白馬の薬師堂・石碑群 をご紹介しましたが、その石碑群の中には徳本上人の名号塔がありました。

白馬にある徳本上人の名号塔
徳本上人の名号塔

徳本上人は江戸時代後期の念仏行者で、宝暦8年(1758)和歌山県日高町に生まれ、寛政6年(1794)頃に全国行脚を開始すると、民衆から大きな支持を得ました。


「流行神」と呼ばれるほど熱狂的に迎えられ、その足跡である名号塔はなんと全国に1500基以上あるといわれます。


この徳本上人、実は信濃国との関係が深く、名号塔が最も多く建立されているのは長野県なのです。429基と、2位の和歌山県(121基)を大きく引き離しています。


市町村別にみると長野市が94基、松本市が73基、塩尻市が45基の順ですが、まだ未調査の碑もあり、実際にはこれより多いと考えられます。


そんな徳本上人ですが、実は小林一茶が敬慕していたり、善光寺の東門に隣接した寛慶寺に13泊もしたりしているのですが、それはまた別の機会にご紹介します。


※小林一郎会長は『長野』第315号(2020年4月)に、「徳本の巡錫と一茶」を書いています。詳しく知りたい方はそちらをお読みください。本サイトから注文もできます。

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