引き継がれた信濃路の絵解き
- インターネット担当
- 2023年9月22日
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9/21(木)長野の絵解きを広める会は、「引き継がれる信濃路の絵解き」の行事を行いました。
会場は「かるかや山西光寺」(長野市北石堂町)の庫裏大広間でした。13:30~15:30まで行い、50名以上のご参加がありました。遠くは大阪、東京、埼玉からもお越しいただきました。
最初に林雅彦明治大学名誉教授の講演「信濃路の絵解き」をお聞きしました。
信濃毎日新聞、長野ケーブルテレビの取材がありました。

会場となった「かるかや山西光寺」の竹澤泰宏住職の紙芝居「石童丸のお話」。最初に飴を配って、会場の雰囲気をやわらげ、聴衆を引き込む堂々とした語りを披露しました。

長野市のお隣の飯綱町の願法寺の、日野瑞顕副住職による「枕石山願法寺略縁起絵伝」(町無形民俗文化財)の絵解き。令和3年に、母の日野多慶子氏と共に、指定されました。文語体の絵解きを見事に演じました。

松巌寺(長野市鬼無里)の清水泰憲住職は4幅の「道元禅師絵伝」を絵解きしました。
同寺に200年ほど前から伝わる絵伝のレプリカを掲げて、1場面ずつ左手のスクリーンに投影して語りました。40分近い台本ですが、通してよどみなく語りました。スクリーンに、難しい言葉や教えは書いて、分かりやすく伝えました。道元の教えを伝える絵解きでした。

「長野の絵解きを広める会」は、長野郷土史研究会が平成29年(2017)に発足させました。
12寺院と4団体が参加。3年間、一斉の行事を行いましたが、コロナ禍で3年中止となっていました。4年ぶりの開催でしたが、若手への継承が出来て、絵解きの明るい未来を感じるられる彼岸の一日となりました。主催者であり、司会も担当した小林玲子副会長は参加者の皆様に、彼岸花の花言葉「また会う日を楽しみに」と締めくくりました。
会場をお借りした「かるかや山西光寺」では、住職の母、竹澤環江さんが、本堂に掛けられた絵伝を、常時絵解きしてくれます。長野駅から善光寺に向かう途中の寺院ですので、多くの参拝者に訪れていただきたいと思います。私は長野の大切な文化、絵解きの継承に、今後も力を注いでいく決意を新たにしました。
9/22「信濃毎日新聞」に行事の様子が紙面には「寺の絵画『絵解き』に親しむ」「門前町・長野ゆえの歴史と学びと楽しみ」「地域の住職ら堂々演じる」と載りました。またデジタルでは「分かると面白い 寺にある絵画 住職らが絵解きを披露」と載りました。






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