top of page

【信濃の風景】姫塚

長野市若里にある、善光寺七塚のひとつ、姫塚。


『平家物語』にも登場する熊谷直実の娘、玉鶴姫を弔って建てられたものとされます。

善光寺七塚の姫塚
右の五輪塔が玉鶴姫の墓。左の碑にはその生涯が刻まれている。

熊谷直実は一の谷の戦いで平敦盛を討って世の無常を感じ、出家して蓮生と名乗って善光寺で修業していました。


一方、直実の娘・玉鶴は善光寺参詣を志しますが、その途中で病の床に伏してしまいます。直実はわが子と知りながら名乗らず、玉鶴を看取り、ここに墓を建て、仏導寺を建立したということです。


なお、姫塚は犀川の河岸段丘の上にあって、元々古墳だったと考えられます。


今回は小林一郎・小林玲子著『善光寺四十九霊地 ―善光寺と長野の七名所―』によりました。

善光寺四十九霊地 善光寺と長野の七名所

「善光寺四十九名所」が本来「四十九霊地」だったことを明らかにし、それぞれの名所を詳しく紹介していますので、ぜひお読みください。


bottom of page